街を歩いてると、整形やり過ぎてキレイなのかもしれないけど、何か気持ち悪さを感じるという時ってありませんか?
これ、「不気味の谷」という現象で昔から提唱されている現象です。
「不気味の谷」って何?
「不気味の谷」とは、人間に非常に似た人工物(例えば、ロボットやCGキャラクター)を見たときに、人間が感じる不快感や恐怖を指す概念です。
この現象は1970年に日本のロボット工学者、森政弘によって初めて提唱されました。
少し前にyoutubeやTikTokでアンドロイドみたいな不気味の谷メイクで流行ってましたよね。
このお顔は確かに不気味。
ロボットのようだけど、人間っぽいから何か気持ち悪い。
人間としてみても、目の大きさが違ったり、肌の質感が違ったり、なにか人間らしくない。
どこかのネコ型ロボットのように、全く人間に似ていなければ、不気味にも思わない。むしろかわいい。
もちろん、100%人間らしければ、不気味にも思わない。
でも、人間に極力似せているけどなにか違う、という一定のラインを不気味の谷と言うそうです。
整形は不気味の谷への入口
では、なぜ整形顔が不気味の谷に陥るのか。
多分、みんなはじめはちょっと目を二重にしたい!というところから始まって、
もう少し鼻を少し高くしたい、顎を小さくしたい。。。と段々と整形する場所が増えていき、本来の人間らしい顔から少しずつ離れていく。
だんだん麻痺して行くのか、周りもそうなのか、私のサロンがある六本木には普通の人から見るとかなり違和感のあるお顔になってる方もかなり見かけます。
そういう方のことを、整形モンスターというそうです。
youtubeでも有名な高須クリニックの高須幹弥先生のブログから引用させていただきます。
整形モンスターとは
整形を繰り返すと誰しも「整形モンスター」といわれる独特な顔になるの?
- 目頭切開のやり過ぎ、切り過ぎで、キツい目頭になっており、傷跡が目立つ
- 涙袋のヒアルロン酸を入れ過ぎて、目の下にナメクジを飼っているように見える
- 不自然に鼻が高く、鼻筋が通り過ぎている
- 眉間から鼻根部にかけて、逆三角形の形をしており、堀が深くなっている
- 不自然に鼻先が下に出すぎている
- 小鼻縮小のやり過ぎで、小鼻の丸みがなく、コンセントの差し込み口のような、縦長の不自然な鼻の穴になっている
- 極端に唇が厚い
- 極端に顎が出し過ぎて、顔が長くなっている
- 極端にシャープな輪郭をしている
- 極端に大きなシリコンバッグプロテーゼを胸に入れており、体に合わない不自然な巨乳になっている
この特徴を全て詰め込んだ人をAiに書いてもらいました!
何か想定と違うテイストになってますが、これはこれで怖いですね。(巨乳はどこいった)
こういう顔の形自体を作り変えていくような整形は20代、30代の若い女性に多いですが、
年齢を重ねた私達の年代でもヒアルロン酸やボトックス、糸リフトなどで同じように不気味の谷に落ちている方は結構います。
いやいや、ちょっとだけ加齢が気になるところを直してもらうだけ、大丈夫!
という方、実は安心できないんですよ。
動きの不自然さが、違和感を感じさせる原因!
糸リフト、ボトックス、ヒアルロン酸。。。
こういうプチ整形は見た目は大きく代わりませんが、お顔を物理的に引っ張ったり止めたりしてるため、実は実際に笑ったり話したり、顔を動かしている時に何か変だな、と思うんです。
実は人間は、静止画だけでなく動画、動きが人間らしくない方が、より気持ち悪さを感じるそうです。
笑顔コンサルタントをされている門川義彦さんは、美魔女コンテストの対象者の教育をされていたそうですが、
整形をすればするほど、顔はキレイにはなるけれども、審査には落ちていたとおっしゃってます。
むかし美魔女コンテストのお手伝いをしました。審査に落ちたメンバーに感じのいい笑顔を再教育しました。指導後に敗者復活戦があり、ネット上で再度人気投票をやりました。みなさん必死です。オムロンのスマイルスキャンで笑顔度を測定し効果を確認しました。
選ばれない方は、整った顔ですが、動きのある笑顔になると表情が不自然になる方が多いです。人気のない人ほど顔を整形し、バランスの取れた美しい顔を作っていました。でも、なんか違和感を感じてしまいます。表情筋の動きは、複雑なんですね。筋肉の動きまで計算して整形されていません。
門川義彦 不気味の谷 現象
なぜか、動きが不自然だったからです。
例えば、
糸リフトをすると顔が上手に動かせなくなります。
本来であれば、笑ったら頬も一緒に動くのに、口角だけ上がっていて頬が同じ位置にいると、人はその小さな動きに違和感を覚えて気持ち悪い、おかしいと思います。
逆に、普通の顔をしているのに、口角だけ上がっているのも変だと感じます。
エラボトックスをすると、頭が大きくなります。
咬筋のこりが取れてフェイスラインはスッキリするけれども、咬筋が使えない分、話す、食べるなどをするときには違う筋肉が過剰に使われます。
それは側頭筋。頭の筋肉ですが、咀嚼筋に分類され、噛む作業で動きます。
咬筋が使われないと、側頭筋が過剰に使われ、頭が横に張り出します。
顎がすごくスッキリしてるのに、頭が大きい宇宙人みたいな顔になってる方、みたことありませんか?
おでこにボトックスを打ったら、目が開かなくなります。
おでこのシワは消えるけど目が開けにくくなってまぶたが下がっていつも眠い顔になってしまう方もいます。
眼輪筋が使われなくなってまぶたが下がってくるので、病院に相談したら今度は二重手術や眼瞼下垂手術をしましょう。とエンドレス。
プチ整形は手軽にできますが、1回5万から10万はかかります。
でもそれは3ヶ月から半年しか持たない。
毎回やるうちに、
・だんだん感覚が麻痺してエスカレートしたり、
・落ちてきたら早めにやらないと、と多頻度になったり、
・効かなくなってさらにリスクの高い美容医療を受けるようになります。
考えてみると、
年間数十万かけて、何年も続けるなら数百万かけて、自ら自分の顔を崩して行き、キレイになるのとは真逆の不気味の谷に突き進んでいるということになります。
不気味の谷に落ちないためには
この、不気味の谷のグラフを改めて見てみて下さい。
実は、一番右端の何もしない、ナチュラルな人間が、一番違和感を感じずに美しいと思えるのかもしれません。
とはいえ、加齢によってシワやたるみが気になるのは仕方のないこと。
でも、一番右端にい続けながらキレイになる方法があります。
それが、自分でやること。
不気味の谷に向かう、お顔の動きを抑制したり止めたりするのではなく、
逆にお顔のナチュラルで良い動きを維持し続けると、加齢のお悩みも解消しやすくなります。
それについては、また詳しく書きますね!
良かれと思って間違った選択をされる方が多くいらっしゃいます。
多くの方が、自分のお顔を好きになって、そして好きでい続けられるように、少しでも参考になれば幸いです。
私の場合はどうすればいいの?という時は、ぜひパーソナルカウンセリングを受けてみて下さいね。
一緒にどうやってお悩みを解決してきれいになるか、アドバイスさせていただきます。
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